なんか降ってきたのでメモ
とあるところに魔神がいた。数々の国を滅ぼしたとされるほどの力を持つその魔神は、今は古代の神殿に潜む。
力を求めるものに契約の試練を与え、気概を示したものには無比なる力を与えるが、志無きものや力に溺れたものに対しては容赦なくその魂を奪っていくという。
古代、怪物との闘いを終結に導いた勇者がいた。
神の力を借り魔の王を討ち果たした勇者は、褒美として願いを三つ叶える権利を得る。
平和と繁栄を願った勇者は、最後に「神の国へ至ること」を願った。
この英雄の子孫が我が国の始祖であり――
勇者は最後に「人間をやめたい」と願った。
いいように利用され政争に使われ、もう人間の世なんてまっぴらごめんだった。
魔神と化してからは復讐に明け暮れた。時には国ひとつ滅ぼした。
むなしかった。孤独だった。
結局、社会的動物の本能からは逃れられないのだ。
勇者は善良だった。人間を嫌いになりきることはできなかった。
人間だった時代の遺構に縋る女々しさ、今や純粋な力でしかない己を自嘲しながら、魔神は人間を待ち続ける。
人里離れた秘境に潜みながら人間大好きで
契約した相手が良い子だったらデレデレにデレちゃう魔神の話